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CREDENCE試験:ついに結果発表されました(2019.04.15)

[2019.05.06]

私のブログで、この発表の日を以前からワクワク期待していると書きました。昨日(2019.04.15)その結果を聞くことができました。

「カナグリフロジン(®カナグル)は慢性腎臓病を伴う2型糖尿病患者さんの腎不全と心血管イベントのリスクを安全に下げることができる」とまとめられています。

しかも、以前から(CAMPAS-P)懸念されていた下肢切断と骨折の副作用は有意性がなく、安全であることも示されました。

有効性は予測できた事ですが(結果は予想以上のものでした)、この安全性は少しだけ心配していたので素晴らしい結果だと思います。ただし少しだけ懸念が残ります。

それはSGLT2阻害薬全般に云われている副作用としてのケトアシドーシスです(DKA)。京都府立医科大学の福井道明先生や私もインスリン分泌枯渇例や腎機能低下例ではDKAが増えるだろうと予測していました。この試験では4000人近くの人でたった11人:1人でその出現率は非常に低いのですが有意差がでました。これはSGLT2阻害薬全体の特徴なのかこの薬によるものかは今はまだ判りません。今後の検証が必要です。

個人的に非常にがっかりしたことは講演の中で各国のTop enroller(その国で一番参加患者さんが多かった医療施設の治験責任医師)の名前が発表されました。日本はTakai Masahiko先生でした。もう少しでToshio Kawadaだったのですが2番目でした。糖尿病性腎症(今回は比較的病態を限定したDKD患者が対象でした)を長年勉強してきた私にとっては少し残念でした。しかし、当院で快く参加協力していただいた患者さんには感謝感謝です。大変ありがとうございました。今後も謙虚に勉強し、最新の医療情報を当院の患者さんに判りやすく説明していく所存ですのでよろしくお願いいたします。

最後に専門家のCREDENCE試験のまとめを載せておきますので参考にして下さい。

「カナグリフロジンはCREDENCE試験において末期腎臓病のリスクを低下させる」

 

CREDENCE試験の結果は、カナグリフロジン(Invokana)が腎代替療法(慢性透析または腎移植)の必要性として定義される末期腎臓病への進行を含む主要複合エンドポイントのリスクを30%減少させることを示しました。エグゼクティブディレクター、クレデンス・ステアリング委員会の共同議長、MBBSのVlado Perkovic氏は、研究結果を「印象的」と述べ、その結果が慢性腎臓病をもった2型糖尿病の患者に臨床的に重要な意味を持つと付け加えました。CREDENCEの研究結果は、2019年3月に米国食品医薬品局(FDA)に提出されました。承認されれば、カナグリフロジンは慢性腎臓病をもった2型糖尿病の患者に利用可能な最初の糖尿病治療薬になるでしょう。

https://www.mdmag.com/medical-news/canagliflozin-reduces-risk-end-stage-kidney-disease-credence-studyより


 

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